2004年01月28日

デンタルヴィーナス

あの界隈で
信じられない美貌と
高品位なあの方を女神と呼ぼう

僕は断末魔の音の収束を
ヴィーナスに叩きつけたのだった
するとあの方は
「すごいわね、こんなことできて」
、と
おっしゃった

唾を吐いて
あの界隈での自分は
昨日死ぬはずだったのに
女神は慈悲深くも花束を贈る
泣きながら「余計なことを!」
とも思った

神を含んだ全てを信じていない僕が
女神の存在を確認している

にわかに瞬間の王が解凍されて
起き上がる

「どうすりゃいいんだよ」
では暫く路頭に迷うとしよう

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